【平成の長崎】長崎県のホームページ 利用増える 開設時の10倍に 平成9(1997)年

 インターネットに開設している県のホームページの利用者が急増している。アクセス(接続)件数は、開設から昨年末までの1年3カ月間で4万6203件。3カ月ごとでは、開設時の十倍近くに上っている。春には観光物産情報も載せる予定で、利用をさらに促進させる考えだ。
 県企画課によると、開設(一昨年10月)から3カ月間で約1800件だったアクセス件数は次第に増加し、昨年10-12月の3カ月間では1万7571件と、前年同期の9・65倍にも達した。
 県のホームページの掲載内容は、県内の歴史などを載せた「概要」のほか、住宅事情や職探しの連絡先などが分かる「Uターン情報」など。面白いのは「長僑の皆さまへ」のコーナー。華僑になぞらえ、県外に住む長崎県出身者を長僑と呼び、長崎県の“応援団”になってもらおうというもので、登録者は175人。パソコンによる「掲示板」で情報交換している。
 意見を聞くコーナーには、観光やUターンの情報を求める声が週数件寄せられており「県外からの利用も多い」という。
 県内のブロバイダー(インターネットへの接続サービス業)は約20業者で、加入者は推定数万人。情報面でも「国内西端で離島半島が多い」という地理的ハンディを抱える長崎県。同課は「得たい情報が安価で、幅広く、素早く得られるインターネット」の普及を目指し、さらに内容を充実させる方針。
(平成9年1月29日付長崎新聞より)
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【平成の長崎】は長崎県内の平成30年間を写真で振り返る特別企画です。

県のホームページ。アクセス件数は開設以来4万6000件余=県企画課

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