【ラグビートップリーグ】神戸製鋼、札幌で公式戦 北海道胆振東部地震の復興支援

 ジャパンラグビートップリーグの公式戦「神戸製鋼コベルコスティーラーズ」対「宗像サニックスブルース」戦がこのほど、札幌市の月寒ラグビー場で行われた。この試合は北海道胆振東部地震で延期されていたが、復興支援として急きょ開催が決定。トップ選手のプレーで観客2125人を魅了したほか、試合前には復興支援イベントも行われ北海道にエールを送った。

 試合は赤いジャージの神戸製鋼が世界的スター選手のダン・カーターが欠場したものの、攻守に圧倒し11トライを決めて69対5で圧勝。この時点で神戸製鋼は3勝1分けの総勝ち点15でリーグ首位に立った。

 試合後は、この試合で100試合出場を果たした神戸製鋼の今村雄太選手に花束が贈られた。また、小樽市出身で札幌山の手高校を卒業した渡邉隆之選手と、5歳まで札幌で過ごしたイーリ・ニコラス選手など神戸製鋼で北海道にゆかりのある選手が初先発し活躍した。

 神戸製鋼コベルコスティーラーズは95年の阪神淡路大震災で練習場も使用できなくなるなど大きな被害を乗り越えてきた。今回の試合でも「がんばろう!北海道」を合言葉に全力プレーで北海道を勇気づけた。また、試合前には両チーム選手によるラグビー教室やオリジナルTシャツのチャリティー販売を行った。

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