【韓国プロ野球】ハンファの助っ人・サンプソン 13勝を挙げてエースに君臨中

 メジャーリーグではもうすくリーグ優勝決定シリーズが始まり既に世界一に向けて熱い戦いが行われている。その一方でお隣の韓国では雨天中止分の試合を消化中であり、まだプレーオフ開催にはもう少し時間を要する。

  2007年以来、11年ぶりにプレーオフ進出が決まったハンファイーグルスはレギュラーシーズン終了まで1勝でも多くの勝ち星を重ね、今後の戦いに勢いをつけたいところ。韓国球界でも打高低投の傾向が強いリーグであり、投手はどうしても助っ投に頼らなければならない。

  そこで今季のエースとして君臨しているのは昨年までマーリンズ3Aに所属していたキーバス・サンプソンだ。2009年のドラフト会議でパドレスから4巡目(全体114番目)指名を受けてプロ入り。その後、2015年に移籍したレッズでメジャーデビューを果たし2年間で31試合に登板し2勝7敗 防御率5.60の成績を残した。昨年は3A止まりに終わり、今季から新たに韓国に活躍の場を求めた。

  開幕直後は3連敗を喫するなど心配の声もあったが、徐々に調子を上げて6月から7月にかけては5連勝を記録するなど助っ人選手に対してシビアな球界において信頼を得た。そして迎えた10月9日、敵地で行われたKTウィズ戦では最速147キロを記録するも制球に苦しみ2イニングで60球を要して早期降板となった。試合はハンファが6対1でリードしている。

  今試合では勝敗はつかないが既に13勝を挙げており、先発の柱として活躍しているサンプソン。再びメジャーの舞台に戻るため、投げ続ける。さらに好投が続けば日本球界からもお声がかかる可能性もある。この時期はどこの球団も来季の補強に向けて世界各地を飛び回っていることから先発を求めるチームにとって選択肢の1つとなるかもしれない。

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