『L'Équipe Sport&Style』は8日、PSGに所属している元イタリア代表GKジャンルイージ・ブッフォンのインタビューを掲載した。
40歳になった彼は昨季限りでユヴェントスを離れ、引退を延期してフランスでの新しい挑戦に身を投じた。
彼はその中で以下のように話し、ゴールキーパーという役割は非常に特殊で理解され難く、特別なメンタリティが必要になると語った。
ジャンルイージ・ブッフォン (ゴールキーパーの役割は誤解されている?)
「キーパーはピッチの中で全く違った役割なんだ。客観的に理解するのは難しい。
サッカー選手であっても、誰も他のポジションは判断できない。専門的なことを知っていなければ、原子力技術者のことは判断できないだろう?
そもそも誰にも判断されるべきものでもない。ただ、サッカーは人気があるスポーツだということは知っている。だから、何かのコメントをしなければならないと誰もが感じているんだ。
ゴールキーパーにとって最も難しいことは、他の人には見えないものなんだ。例えば、適切なタイミングで話すこと、守備陣に状況を示唆することなどだ。
それが、失点を減らすことに繋がる。1点を取ることにも繋がる。これは一緒にピッチに立っている選手しかわからないものさ。
華々しいことではないが、決定的なものなんだ。誰にも見えない。しかし我々はわかっている」
(ゴールキーパーのミスについては?)
「誰だって、自分の仕事をやろうとするのであれば、ミスは受け入れられないものだよ。
ミスはとても致命的なものだ。しかしそれが試合の終焉ではない。もしミスをしても、最後までやり続けて、集中し続ける。そうしなければ、敗者への道を進むだけだ。
ただ、試合が終わってからそれを振り返ることになるけどね。
私が言いたいことは、『強い人間でなければ、ゴールキーパーにはなれない』という点だ。他人による批判や判断に影響されるような性格ならばね。
複雑なメンタリティだよ。脆弱な男ならば、ゴールキーパーにならないほうがいい。
もし君がとても強い男か、あるいはまったく何も気にしないような軽い男なら、その負担に気づかずにいられるだろうね」
(通訳:フランス代表のファビアン・バルテズは後者の方だった?)[[image]](422333504399885409){float=right} 「彼はそれを『装っていた』んだよ」