軍艦島 7日から上陸禁止

 長崎市は9日、台風25号の影響で世界文化遺産「明治日本の産業革命遺産」を構成する「端島炭坑」(軍艦島)の見学施設に損壊被害が出たと発表した。7日から上陸を禁止している。台風による損壊、上陸禁止は今年3度目。
 市が現地で確認したところ、見学施設内の歩行通路約230メートルの左右の鉄柵がほぼ全壊したほか、通路外のがれきや土砂が通路や見学広場に流入していた。船が接岸する桟橋と、桟橋と島をつなぐ「連絡橋」でも、手すりが全壊した。高波の影響とみている。建造物に目立った損壊はなかった。
 復旧のめどは立っていない。市観光政策課は「観光面の打撃は大きい。一日も早く上陸できるよう努める」としている。

柵が折れ曲がり、がれきが流入した歩行通路=長崎市、端島(長崎市提供)

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