こんなに多いの!?フライト中の摂取カロリーを報じるニュースに戦慄

「機内食は美味しくない」とは、一般的に言われていること。さらには、「機内食は不健康」だという海外ニュースに、みなさんも衝撃を受けるかもしれません。

離陸から着陸まで、平均3400kcal!

オックスフォード大学の研究によると、搭乗者はフライト中に平均で3400kcalを摂取しているそうです。これは、日本マクドナルドのビッグマック(530kcal)の6.4個分にあたります。でも、そこまでカロリー高そうな印象は受けませんよね?

この3400kcalのうち、アルコールやノンアルコールの飲み物からが1500 kcalを占めるそうです。そして食事からは、1900kcal。どちらも俄かには信じられないのですが・・・。

実は、機内で提供されるものは、砂糖も塩もぐっと多めになっています。これは、高度が高いところにいること、そしてエンジン音などの騒音が、人間の味覚を鈍らせるから。地上と同程度の甘さ、塩分を感じ取るのには、砂糖や塩を15~30%増量する必要があります。そして、スパイスや脂肪分も多めに加わります。これが主な高カロリーの理由です。

さらに、フライト中は退屈感や閉塞感などのストレスを感じることで過食になりがち。逆に楽しんでいても、映画を観ながらの食事は「ながら食い」になって、過食傾向にあるようです。

地上と同じものを食べても味が違うと感じる、気圧と湿度と音の関係については、過去記事『機内食をおいしく感じないのは理由があった!旅を快適にする機内食の選び方』でも詳しく紹介していますよ。

機内食は、出発の12時間前、場合によって数日前に用意される

また、Quoraという掲示板にフライトアテンダントが書き込んだとされる情報をイギリスの大衆紙が報じていることですが。機内食はときどき、出発の12時間前、さらには数日前に準備されることがあるそうです。特にエコノミークラスではよくあることだと。そのため、生野菜やカットフルーツは、新鮮に見せるために添加物まみれだと言います。

まあ…さもありなんですね。航空会社としては、食事の用意が間に合わなかったり、食中毒を出したりする方が問題でしょう。コンビニの食べ物と同じように考えたら、添加物は驚くことではないかもしれません。

割とつくりたてのものが1時間ほど前に運び込まれているのかな、と筆者は想像していましたが、だいぶ甘かったようです。

対策は?

それでは、私たちはどんな対策を採れるのでしょうか。

まず、飲み物は水にすること。そうすれば味覚が影響することもなく、1500 kcalを余分に摂ることもありません。

航空会社によっては、事前に申請すれば、低塩、低脂肪、低カロリーといった食事へ変更してくれます。また、添加物対策で、特にカットフルーツや生野菜には口をつけないという選択もあります。

個包装されたスナックを持ち帰って、どれほど味が濃いのか地上で味わってみるのも面白いかもしれません。

参考

[dailystar.co.uk]

[news.com.au]

[mcdonalds.co.jp]

[All Photos by shutterstock.com]

© 株式会社オンエア