JFE条鋼が全社防災訓練 夜間の茨城沖地震を想定

 JFE条鋼(社長・渡邉誠氏)は4日、毎年恒例の全社防災訓練を実施した。今回は夜間操業中に茨城県沖地震が発生し、津波警報が発令された事態を想定。本社と全製造所が参加した。

 今回の訓練は全社対策本部を要する重大な防災事故において、初動・連絡などの所管部署の役割と社内ルールを再確認するのが主な目的。被害想定は鹿島製造所地区で震度6、東部製造所地区および本社地区で震度5弱。鉄道がストップし、携帯電話もつながりにくい状況として姫路製造所への暫定全社対策本部の設置、衛星電話による相互連絡などの訓練を行い、従業員の安否確認や被災地への支援、代替生産体制などについても確認した。

 同社では「安全で安心な鉄鋼会社として、企業活動を通じて社会に貢献する役割を果たすべく、今後も防災および事業継続体制の強化を図っていく」としている。

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