インターナショナルマッチウィークとなる今週、日本代表の2試合と並行してYBCルヴァンカップ・プライムステージ準決勝が行われる。
ここまで勝ち残った4チームにはニューヒーロー賞候補のヤングスターから代表クラスの選手まで注目選手が数多く揃っている。
その中から、各チーム1人ずつ一押し選手をピックアップしてみたので紹介したい。
杉岡大暉(湘南ベルマーレ)
今夏のアジア大会でもU-21日本代表の主力として活躍した左利きのDF。市立船橋高時代から各年代の代表チームでプレーし続けるエリートだ。
3バックシステムでは左のDFとしてプレーすることが多かったが、最近のベルマーレでは中盤で左ウイングバックとしての出場が続いている。
4バックなら左サイドバックでのプレーも勿論可能。左サイドならどこでもプレーできて攻守両面の活躍が期待できる貴重な存在だ。
年代別代表も兼任する森保監督と共にアジア大会を戦ったことで、彼のサッカーを知る存在であることも好都合と言える。このまま順調に成長すれば、東京五輪を経由してA代表でも森保監督と共に戦うことになるだろう。
瀬川祐輔(柏レイソル)
日本代表MF伊東純也とともにレイソルの攻撃を牽引する存在。
170cmと小柄ではあるが、9月30日の浦和戦では技ありのバックヘッドでチーム2点目のゴールを決めてみせた。
これでJ1リーグ4試合連続ゴール。Jリーグで今一番好調の点取り屋と言っていいだろう。
ルヴァン杯では準々決勝の甲府戦で2戦ともにフル出場。
2試合合計3-3となりアウェイゴールルールでの勝ち抜けだったが、その中で瀬川は第2戦で貴重な同点ゴールを決めており、まさに彼が呼び込んだ準決勝進出でもあった。
リーグ戦では残留争いで苦戦が続くチーム状況だが、やはりレイソルの浮上に必要なものは彼のゴール以外に考えられない。
天野純(横浜F・マリノス)
先月のコスタリカ戦で日本代表に追加招集されると、さらにその試合で代表デビューも果たすことができた。だが、今回の代表メンバーからは外れることに。
コスタリカ戦ではフリーキックのチャンスで同じレフティーの堂安にキッカーを譲る場面もあっただけに、今度こそ代表で得意のフリーキックを…と思うサポーターも多いことだろう。
ルヴァン杯ではターンオーバーの影響もありグループステージは交代出場1試合のみだったが、プレーオフの神戸戦では2試合フル出場。第1戦では利き足ではない右足でゴールも決め勝利に貢献している(準々決勝は代表招集のため不出場)。
この準決勝から再び代表へ、という強いモチベーションで試合に臨むに違いない。
内田篤人(鹿島アントラーズ)
“常勝”鹿島アントラーズにおいて、内田篤人の存在感がここにきて大きく増している。
先日のAFCチャンピオンズリーグ準決勝第1戦では、後半アディショナルタイムに劇的な逆転弾を記録。
週末に行われた川崎フロンターレとのJ1上位対決でも、後半途中から出場するやキャプテンマークを巻き終盤の攻勢に一役買った。
技術的な上手さだけでなく、「いま、何をすべきか」の判断力に長け、チームを正しい方向へ導く力はさすがの一言。
横浜F・マリノスとの準決勝第1戦でも先発が予想されており、30歳となった元日本代表サイドバックのプレーにはぜひ注目してもらいたい。
※当初は安部裕葵を選出しておりましたが、U-19日本代表に合流して不在のため変更致しました。
YBCルヴァンカップ準決勝の試合日程は以下の通り。
【第1戦】10月10日(水)
19:00キックオフ 湘南ベルマーレ×柏レイソル、横浜F・マリノス×鹿島アントラーズ
【第2戦】10月14日(日)
14:00キックオフ 鹿島アントラーズ×横浜F・マリノス
16:00キックオフ 柏レイソル×湘南ベルマーレ