キャリックが初告白する「鬱との戦い」…W杯にも行きたくなかった

『Times』は9日、「元マンチェスター・ユナイテッドMFのマイケル・キャリックは、2009年のチャンピオンズリーグ決勝で敗れた後うつ状態になっていたことを明かした」と報じた。

マンチェスター・ユナイテッドは2007-08シーズンにチャンピオンズリーグを優勝し、その次年度も決勝戦まで進出した。

海外の日本代表最新情報、Jリーグ超ゴールはこちら

しかし開始からわずか10分でサミュエル・エトーのゴールを許し、さらに後半はリオネル・メッシに追加点を決められてしまう。最終的に2-0と敗北し、2連覇の夢を逃した。

キャリックはこの試合について以下のように話し、敗北した後にはうつ病のような状態になり、ワールドカップでもそれを抱えていたという。

マイケル・キャリック 「あれは自分のキャリアの中で最も大きな低迷だったし、何故なのかは本当にわからなかった。

キャリア最大の試合で失望を味わったからだと思った。チャンピオンズリーグを優勝したことはあったのに、それは全く関係なかった。

本当に落ち込んでいた。それはうつ病のように感じたよ。

一回限りのことじゃなかったからうつ病と表現するんだ。いくつかの試合の後、酷い感覚に襲われた。しかし数日後にはそれを乗り越えられる。奇妙な気分だった」

(2010年ワールドカップでも問題を抱えていた?)

「選手としては、まるで機械のようになることを期待される。結果を出し続けて、パフォーマンスを維持し続けて。

良い給与を貰って、ビッグクラブでプレーして、何故毎週いい調子が出せないのか?そのようなことにはならない。簡単じゃない。そして、その事実を忘れることも簡単だ。

2010年は最悪の時間だった。僕の夢はワールドカップだったはずだが、正直に言えば行きたくなかった。家にいたかった。

妻にも言っていたよ。『もうたくさんだ、家に戻りたい』と。そうしたくはなかったけど、そのように感じていた。

私はそれをほとんど自分の中に留めた。家族も全ては知らないよ。

サッカーにおいて話されるのはそのようなことじゃない。これまで明かしたこともなかった。僕がともにプレーした選手たちも、これを読んで初めて知るはずだ」

© 株式会社ファッションニュース通信社