南佳孝といえば、1973年に『摩天楼のヒロイン』でデビューし、『忘れられた夏』『SOUTH OF THE BORDER』などアーバンメロウな傑作を次々と世に送り出して、シティ・ポップというジャンルまでを確立した最重要ミュージシャンの一人だ。今年はデビュー45周年ということでより活動的な1年になっているが、いよいよ待望のニューアルバムがリリースされる。7年ぶりのオリジナルアルバムということで、近年書きためていた数多くの曲からセレクトした12曲を、南作品には欠かせない井上鑑などがアレンジを手がけ、太田裕美やChar、斉藤和義など豪華なゲストミュージシャンが彩る。楽曲はクオリティが一番という南だけに、どの曲も上質なシティ・ポップの名曲として聴くことができるだろう。まさに音楽に酔いしれるといった表現がぴったりだ。作詞で来生えつこが参加しているのも感涙だ。(加藤梅造)
南佳孝「Dear My Generation」
- Published
- 2018/10/10 16:39 (JST)
- Updated
- 2018/12/11 12:41 (JST)