ふるさと納税 増加のポイントは「パワーワード」 返礼品の表示に工夫を 松浦市で意見交換会

 長崎県松浦市は9日、市役所市民ホールでふるさと納税に関する意見交換会を開催。寄付につながりやすい納税受け付けサイトの返礼品表示について、「ブランド名や内容量など人気が集まる文言『パワーワード』が画像に添えられている」と、市の委託業者が説明し、出品業者に工夫を呼び掛けた。
 意見交換会は、ふるさと納税事業のスムーズな運営と寄付額の増加に向け、市が年に数回開いている。返礼品の提供業者など関係者約30人が出席した。
 市によると、同市への納税額は、昨年度約9億5600万円(前年度比2億2200万円増)で最高額を更新。本年度は約2億4900万円(9月末時点)で前年同期比の約1・2倍。目標の10億円に向け、取り組みを進めている。
 市の委託業者は、納税額上位の自治体の多くが返礼品の画像に商品の売りに関する文字を付けていることを紹介。「寄付者のニーズをベースに、内容量でインパクトを与えたり、文字で高級感を演出したりしている」と解説した。
 今後、市内の出品業者は商品のPRポイントや消費者に好評となっている情報を整理し、委託業者に提供。寄付額が増加する年末に向け、文言を入れた画像を加工する予定。

寄付増加に向けた工夫について、市の委託業者(右)から説明を受ける返礼品提供業者=松浦市役所市民ホール

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