プロアマ共演 川崎名物「さいわい寄席」25周年

 プロとアマチュアの落語家が共演する、川崎の名物「さいわい寄席」の25周年、50回目を記念した寄席が8日、川崎市幸区の幸文化センターで開かれ、多くのファンらでにぎわった。

 冒頭、主催する幸落語研究会の清流亭いしあたま代表をはじめ、小学3年生から70代まで計16人のメンバーが「口上」として、小噺(こばなし)を披露。寄席の思い出や研究会の歴史をユーモアたっぷりに振り返り、会場の笑いを誘っていた。

 いしあたま代表は「温かい気持ちになれるような寄席を心掛け、落語の良さを味わっていただけたらと続けてきた。今後も精いっぱい続けていく」とあいさつ。福田紀彦市長らが駆け付けた記念セレモニーでは、地域の福祉施設などで落語を披露している研究会のはなし家遊楽(ゆうらく)さん(本名・細野安明さん)に神奈川新聞社賞が贈られた。

 さいわい寄席は1994年に始まり、春と秋の2回開催。これまでに延べ約6万7千人超が足を運んだ。

さいわい寄席25周年50回目を記念して行われた幸落語研究会メンバーによる口上

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