昨季、リヴァプールでブレイクしたイングランドの若手DFトレント・アレクサンダー・アーノルド(20)。10代ながらプレミアリーグの名門で公式戦34試合に出場し、CLでは準優勝に貢献した。すると、A代表経験がなかったものの、今夏に開催されたロシアW杯メンバーに選ばれ、貴重な経験を得ている。
そんなアーノルドは、今季もここまで公式戦9試合に出場し、チームに必要不可欠な存在となっているが、サッカー以外にもチェスが得意で「メルウッドのチェス名人」と言われるほどだ。英『Daily Mail』などによると、そんな彼が8日に行われたイベントで、チェスの世界大会で現在8連覇中の絶対王者マグヌス・カールセンと対戦した。「チェスはサッカーと同様に、戦術やスキルが重要」などと意気込んでいたようだが、結果はあえなく惨敗。わずが17手、試合時間にするとたった5分でチェックメイトされてしまった。
選手(駒)の特徴を活かし、あらゆる戦術を駆使して対戦相手を打ち負かす。サッカーとチェスは全く違うようで、似ている要素も多くある。ただ、一流のサッカー選手だからといって、もちろんチェスで思うようなゲーム運びができるとは限らない。対戦後、アーノルドは「彼のレベルは本物だ。僕の1敗となったが、もっと練習すればいつか再戦の機会が訪れるはずだ」と述べ、リベンジを誓っている。
世界王者にあっけなく敗戦してしまったアーノルドだが、なぜか称賛の声もちらほら。理由は、マイクロソフトの創業者ビル・ゲイツ氏がこの絶対王者に9手、たった71秒で瞬殺されていたからだ。17手はよくもった方なのかもしれない。