【リーグ・アン】MCNとは名ばかり⁉PSG自慢の3トップの連携に生じる隔たり

MCNの連携には隔たりが生じている

ヨーロッパでもトップレベルの攻撃力を誇るパリ・サンジェルマンのキリアン・エムバペ、エディソン・カバーニ、そしてネイマールの”MCN”トリオ。連携による得点力は並外れているが、データを集計すると三人の関係にはある隔たりが生じているようだ。

エムバペとネイマールはワールドクラスのハーモニーを奏でており、ネイマールが行ったパスの25%がエムバペに送られたもので、エムバペも31%の割合でネイマールにボールを供給している。二人による得点が印象に残るが、逆に二人がカバーニにパスを出した回数は5%にも満たないという。PSGが主に採用している4-3-3で最前線に立つカバーニはDFを引き連れるクラシックなセンターフォワードの仕事をしているのに対し、ネイマールとエムバペは自由に動き回りボールを受ける傾向にある。そのため両者でパス交換する回数が増えるのは顕著だが、カバーニが関わる回数が極端に減り、今季のゴール数でもカバーニが6得点、ネイマールが11得点、そしてエムバペが10得点とデータに如実に表れている。昨シーズンにネイマールとカバーニがPKのキッカーで口論となった一幕があったが、二人の溝はまだ完全には埋まってないよう。この状態が続くと”MCN”よりも”MN+N”という表現の方が的を得るようになるかもしれない。

カバーニ無しの試合の方が得点率が上がることも

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