「がんと就労」への取り組み、サッポロなどが受賞

ゴールドを受賞したサッポロビールの社員

「がんと就労」問題に取り組む民間プロジェクト「がんアライ部」は10月2日、第1回「がんアライ宣言・アワード」の「ゴールド」「シルバー」「ブロンズ」の受賞企業を発表した。ゴールドにはサッポロビールや伊藤忠など12社が選ばれた。同アワードは、優れた取り組みを表彰し、ノウハウを共有することで、がん罹患者が治療をしながら、いきいきと働くことができる社会を目指して創設された。(オルタナ編集部=吉田広子)

第1回「がんアライ宣言・アワード」には国内企業21社がエントリーした。同アワードでは、各企業に、がん罹患者の味方「アライ(ally)」であることに加え、がんとともに働きやすい企業であることを宣言してもらったうえで、具体的な取り組み内容を応募してもらった。

サッポロビールは、がんに罹患した社員とその上司向けに「治療と就労の両立支援マニュアル」を作成。治療と就労の両立にあたり必要な情報をすぐに得られる体制を整備している。さらに「時間有休制度」「スーパーフレックス」「テレワーク」を導入することで、柔軟な勤務を可能にし、治療を続けながら就労継続できる環境を整えているという。

がんアライ部の代表発起人は、ARUN合同会社の功能聡子代表、ライフネット生命保険の岩瀬大輔取締役会長が務めている。「がんとともに働き続けられる企業」であることを宣言する「がんアライ宣言」は、通年を通していつでも宣言可能で、がんアライ部のウェブサイトから、書式をダウンロードできる。

第1回「がんアライ宣言・アワード」の受賞企業は次の通り。

【ゴールド】
伊藤忠商事、エーピーコミュニケーションズ、MTG、ガデリウス・ホールディング、クレディセゾン、コロプラスト、サッポロビール、日本航空、野村證券、日立システムズ、三井化学、ローソン

【シルバー】
アートネイチャー、エグゼクティブ、SHIBUYA PUBLISHING BOOKSELLERS、日本オラクル、ハウスコム

【ブロンズ】
グローバンス、GRCS、繋

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