パナマ代表も所属、中米サッカー連合“最高のユニフォーム”はこれだ!

本日、日本代表と対戦するパナマ代表。先月のコスタリカ代表に続き中米代表チームとの対戦となる。

ここでは2カ月連続での中米代表チーム来日を記念して、パナマやコスタリカが所属する中米サッカー連合(UNCAF)全7ヵ国の各国“最高のユニフォーム”を紹介しよう。意外なデザインから、ユニフォームマニア大絶賛のキットまで選んでみた。

海外の日本代表最新情報、Jリーグ超ゴールはこちら

2018年ロシアW杯の各国新ユニフォーム情報はこちら!

Panama 2012 Lotto Home,Away

まずは日本代表と対戦するパナマ代表から、準優勝した2013年のCONCACAFゴールドカップで着用したLotto製キットを。2014W杯北中米カリブ海予選でも使用している。

パナマ代表は2000年代をLottoとともに過ごしたが、大半はテンプレートデザインを使用していた。しかしこの2012モデルは独特なデザインを投入。全体的にパナマ国旗の3色(赤、青、白)で構成し、シンプルながら印象的な流線形のグラフィックが目を引く。

ホワイトを基調とした色違いのアウェイキット。よく似ているというわけではないのだが、ホーム・アウェイともに、どことなく初期の鹿島アントラーズを思い出してしまうデザインだった。

Guatemala 2008 Puma Away

3次予選まで勝ち進んだ2010年W杯北中米カリブ海予選などで使われたPuma製のアウェイキット。サプライヤーがadidasから変更後2つめのキットは、伝統の“たすき掛け”デザインが復活した。

襟付きでブルーにホワイトのサッシュ(斜めストライプ)というクラシックなスタイル。配色はグアテマラ国旗そのもので、ブルーは「太平洋とカリブ海」、ホワイトは「平和と純粋」を表す。エンブレムに描かれているのは国鳥のケツァール。

特別にホワイトを基調のホームキットも掲載。2010年には大阪で日本代表と対戦している(試合は2-1で日本代表が勝利)。橋本英郎とマッチアップするマリオ・ロドリゲスは、この試合でミドルシュートを叩き込んだ。

Nicaragua 2009 Joma Away

大会名がCONCACAFゴールドカップに変更後、初出場となった2009年大会で着用(前身大会を含めても2度目の出場)。同国にとっては記念すべきユニフォームとなった。中米エリアに強いJomaがキットサプライヤー。

ニカラグア代表といえば国旗色のホワイト/ブルーのイメージが強い。だが、このアウェイキットはホワイトを基調とするものの、ブルーの代わりにゴールドを使用。意外な組合せが結果的に印象深くした。前身頃にはシャドーでストライプをあしらっている。

Costa Rica 2012 Lotto Home

ベスト8入りを果たした2013年のゴールドカップで着用したLotto製ホームキット。2014W杯北中米カリブ海予選でも使用した。

2015年からはNew Balanceと契約するコスタリカ代表だが、2000年以降はJomaとLottoのキットが大半。そのほとんどがテンプレートデザインだったが、この2012モデルは個性的なアシンメトリーデザインを投入。ブルー部分は絞り染めのような“滲み”がきれいだ。

大会パッチ等を装着するため、選手用の袖部分のメーカーロゴは小さめだが、レプリカでは大きくプリントしている。

Belize 2013 Nike Home

最新のFIFAランキングでは160位と「UNCAF」7ヵ国で最下位。今回の特集でも最も知名度の低いチームであろうベリーズ代表だが、2013年にゴールドカップ初出場を果たしている。

小国ゆえに、基本的には名も無きブランドのキットを着用することが多いベリーズ代表だが、ゴールドカップという大舞台に出場するからか、2013年はメガ企業のNikeがサプライヤーに就いた。大会の約1か月前には、選手や監督も同席してユニフォームの記者発表が行われている。

デザイン自体はNikeのテンプレートなのだが、純粋にシンプルでカッコいい。左側の縦ラインをパンツにしっかり合わせる点も、なかなか良い感じだった。

Honduras 2016 Joma Home

2017年のゴールドカップや2018W杯北中米カリブ海予選で使ったJoma製ホームキット。現行モデル扱いだが、2018年に入ってからはアウェイとサードの両キットが使われ、このホームキットは出番の無い状態が続く。

水平のペンシルストライプをあしらった、シンプルでカッコいいデザイン。現在は国名の“H”を事実上のエンブレムとする。濃いブルーとホワイトのカラーコンビネーションはホンジュラス国旗そのもの。国旗のブルーは「太平洋とカリブ海」、ホワイトは「平和と繁栄」を表す。

こちらのJoma製2005年モデルも捨て難いので掲載。エンブレム下のグラフィックが独特な雰囲気を醸し出す。

El Salvador 2009 Mitre Home,Away

最後を飾るのは、世界中の多くのユニフォームマニアが絶賛したエルサルバドル代表のMitre製2009年モデルから、ホームとアウェイの両方を掲載。2009年のゴールドカップや2010W杯北中米カリブ海予選で使われた。

キットデザインや丸みを帯びたフォルムなど、他の国とは明らかに一線を画す。サプライヤーのMitre(マイター)は200年以上の歴史を持つイギリスのスポーツ用品メーカーで、同社が代表チームを担当することは珍しいケースだった。日本では水戸ホーリーホックのサプライヤーを務めたことでも知られる。

アウェイキットはホワイトを基調に鮮やかなブルーが印象的な配色。腹部に大きくプリントしているのは、エルサルバドルの国章。

10番は当時のエルサルバドルを象徴する選手だったエリセオ・キンタニージャ。2010W杯予選ではメキシコ代表に勝利したが、その番狂わせの立役者だ。

© 株式会社ファッションニュース通信社