退任のDeNA・高田GM「優勝実現できず申し訳ない」

 今季限りで退任する横浜DeNAの高田繁ゼネラルマネジャー(GM、73)が12日、横浜市中区の球団事務所で記者会見した。球団創設の2011年からチーム編成に手腕を発揮した7年間を振り返り、「5年でリーグ優勝という約束があった。実現できず申し訳ない」と話した。

 11年オフに春田真オーナー(当時)から「3年でCS、5年で優勝、常に優勝を争えるチームを」と編成の全権を託された。ドラフトで指名した即戦力が入団1年目から活躍するなど、確かな眼力でAクラス(3位以上)入りに導いた。

 一方、チームの成長を感じたここ数年は「体力的にも精神的にもきつい」という自身の年齢も考慮し、球団に辞意を伝えていた。今後は球団の職務から離れ、親会社ディー・エヌ・エー(DeNA)のフェロー(相談役)として経営に関する助言を送る。また、資格回復制度による学生指導に必要な資格取得を目指すという。

 チームはGM制度を廃止する。編成トップの職を引き継ぐ三原一晃球団代表(50)は「組織で対応する」と話し、萩原龍大チーム統括本部長(41)、進藤達哉編成部長(48)とともにチーム強化を進める方針。吉田孝司スカウト部長(72)が球団代表補佐として自身をサポートすることも明かした。

横浜DeNAでの7年間を振り返る高田GM=球団事務所

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