J2は今週も開催!「優勝・J1昇格のキーマンとなる5人」

今週はインターナショナルマッチウィーク。各国のトップリーグは中断期間となっており、日本でもJ1の開催は1週お休みとなる。

一方で下部リーグは中断することなく行われる。J2は残り6節となり、優勝から熾烈な昇格・残留争いまで佳境を迎えている。

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そこで今回は、優勝と昇格を争うJ2上位の注目チームから、キーマンとなりそうな5人をピックアップしてみた。

※データは第36節終了時点(10月7日現在)

守田達弥(松本山雅FC)

松本の堅守は彼の存在なくして語ることは出来ない。

J1で100試合以上出場の実績を誇る守護神は、今季、アルビレックス新潟から加入すると、ここまで全試合フル出場でリーグ最少の33失点に抑えている。

7月には5試合でわずか1失点という鉄壁の守備が評価されて月間MVPも受賞。9月以降のホームゲームでは前節の愛媛戦まで3試合連続のクリーンシートと、ここにきて守備力がさらに向上しているのは優勝・昇格への好材料だ。

リーグ最多12引き分けという数字にも表れている通り、今季の松本には勝ち切れない試合も見られる。しかし、最後までサポーターの後押しと共に優勝争いの中心になるのは間違いないだろう。

藤本憲明(大分トリニータ)

第32節の熊本戦から5連勝を飾り、得失点差で松本を抜いて首位に浮上した大分トリニータ。この連勝街道の中で6ゴールを叩き出し、首位浮上の立役者となったのが藤本だ。

2年連続J3得点王の称号を引っさげて今季鹿児島ユナイテッドから加入した「背番号10」の点取り屋は、チーム得点王となる11ゴールをマークしている。

ここまで22試合の出場、しかも最近は途中出場がほとんどという限られた時間の中で結果を残しており、シュート決定率40.70%、90分平均得点0.902はどちらも驚異的なアベレージだ。

チームは今季65得点。馬場賢治と後藤優介も10ゴールと、2桁得点者が3人揃った破壊力はリーグ最強といっていい。連勝の勢いで一気に優勝まで突き進んでいきたい。

奥山政幸(FC町田ゼルビア)

台風の影響で2試合未消化ながら首位に勝点4差の3位に付ける町田ゼルビア。

サイバーエージェントが経営権を取得したことで注目の的となっているが、そんな将来性あるチームの躍進を後ろから支えながら成長を見せているのが奥山だ。

MF登録ではあるものの、両SB、CB、ボランチと、後ろのポジションならどこでもこなせる守備職人で、今季は左SBで定位置を確保。出場停止の1試合を除き33試合に出場している。

大谷、酒井、深津、奥山の4人で形成する不動の最終ラインが町田の“土台”といえるだろう。

クラブは先月末、2019年もJ2クラブライセンスが付与されることを発表した。つまり今季も昇格は見送りとなったわけだが、それでも延期分の結果によっては首位浮上の可能性がある。

今節は首位・大分との上位対決。J2屈指の攻撃陣にどう立ち向かうのか楽しみだ。

大前元紀(大宮アルディージャ)

現在、J2得点ランキングトップの21ゴール。28歳になった高校サッカーの元スターは、相手DFの間を突く嗅覚だけでなく、精度の高いフリーキックでも冴えを見せている。

第28節の愛媛戦でこそハットトリックを達成しているものの、複数得点をマークしたのは実はこの1試合のみ。いわゆる固め打ちではなく、コンスタントに点を取る安定感が今季の彼の特徴だ。

第34節の讃岐戦では試合終了間際に自ら得たPKを一度は失敗する場面もあった。しかし、やり直しとなった難しい状況下でしっかりと決めて見せるあたりはメンタルの強さの証明するものだろう。

1年でのJ1復帰という目標を果たすには、絶対的エースでもある彼のゴールが必要不可欠である。

城後寿(アビスパ福岡)

アビスパ一筋14シーズン目のバンディエラは、ここ5試合4ゴールと大事な終盤戦で調子を上げている。

J2通算300試合出場を達成した第33節の千葉戦では84分からの交代出場だったが、後半アディショナルタイムに同点ゴール。貴重な勝点1をもたらすと、久々のスタメンとなった第35節の大宮戦では、相手の虚をついた開始わずか39秒での先制点を含む2ゴールの働きを見せた。

2015シーズンのJ2で井原監督とともにプレーオフを制して昇格を果たしており、アビスパというチームにとってはその経験値が自信の源となっているに違いない。

そして何より、城後のゴールにはチームの士気を鼓舞する力がある。

なお、延期分も含めた今週の試合日程は以下の通りとなっている。

【第37節】

10月13日(土)
15:00 FC岐阜×ファジアーノ岡山
15:00 愛媛FC×横浜FC
15:30 レノファ山口FC×アビスパ福岡
16:00 大宮アルディージャ×栃木SC
16:00 ヴァンフォーレ甲府×アルビレックス新潟
17:00 京都サンガF.C.×徳島ヴォルティス

10月14日(日)
14:00 水戸ホーリーホック×東京ヴェルディ
14:00 ツエーゲン金沢×松本山雅FC
14:00 カマタマーレ讃岐×ロアッソ熊本
15:00 ジェフユナイテッド千葉×モンテディオ山形
15:00 FC町田ゼルビア×大分トリニータ

【第35節延期分】

10月16日(火)
19:00 徳島ヴォルティス×ヴァンフォーレ甲府

【第26節延期分】

10月17日(水)
19:00 レノファ山口FC×FC町田ゼルビア

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