会議は電子ペーパーで 幹部の業務効率化へ 厚木市が導入

 タブレット端末?いや、電子ペーパーです-。厚木市は庁内会議の紙資料の代替として電子ペーパー端末を今月から導入した。本格導入は県内初。パソコンなどと連動して資料データを簡単に表示でき、業務効率化やコストダウンにつなげる考えだ。

 同端末は一般的なタブレット端末と異なり、バックライトと呼ばれる光源がなく、画面を長時間見ても目が疲れにくい利点がある。省電力性にも優れ、同市が導入した端末はバッテリーの持続が最長3週間に上る。専用ペンを使えば通常の紙と同じような感覚でメモを書き込めるのも特長だ。

 会議を経て文言の修正や資料の差し替えも素早く行えるため、市は「印刷にかかっていた時間を大幅に軽減でき、他の仕事に振り向けられる」と期待する。

 同端末計50台を導入。部長級以上に貸与し、市政の方針を決定する経営会議などで活用を進める。

電子ペーパー端末の使い心地をみる厚木市の小林常良市長(左)=同市役所

© 株式会社神奈川新聞社