全国障害者スポーツ大会きょう開幕 長崎県勢106人

 「織りなそう 力と技と美しさ」をスローガンにした第18回全国障害者スポーツ大会「福井しあわせ元気大会」は13日、福井市の福井県営陸上競技場で開会式が行われ、15日まで3日間にわたる障害者スポーツの祭典が始まる。

 2000年まで別々に開かれていた「全国身体障害者スポーツ大会」と「全国知的障害者スポーツ大会」を統合。2001年から国民体育大会の開催都道府県で国体閉幕後に実施されており、福井県では初開催となる。

 県内10市町で団体7、個人6の正式競技が行われ、47都道府県と20政令指定都市から約5500人の選手、役員らがエントリー。今年は国体との「融合」を掲げ、障害の有無にかかわらずスポーツの楽しさを共有しようと、国体会期中の7、8日に車いすバスケットボールが先行開催された。

 長崎県選手団は選手、監督、本部役員ら106人で編成。団体3(車いすバスケットボールを含む)、個人6競技に出場する。昨年の愛媛大会は団体、個人合わせて39個(金11、銀13、銅15)のメダルを獲得。今年も団体の九州1枠を突破したバレーボール聴覚男子、サッカーをはじめ、陸上、水泳などに有力選手が名を連ねた。

 第1日の13日は開会式後、各地で11の正式競技を実施。長崎県勢は陸上、水泳、バレーボール聴覚男子など6競技に挑む。

 ■緊張、わくわく/本番へ最終調整

 長崎県選手団は11日に現地入り。12日は各競技ごとに公式練習で会場の雰囲気を確かめながら、最終調整をした。

 卓球は初出場の知的少年勢2人と大会出場経験のある肢体のベテラン2人がエントリー。本番の会場となる鯖江市のサンドーム福井で、前日の移動の疲れもみせず、リラックスして練習に臨んだ。会場はホールに板を敷いた上に卓球台が配置されており、村田監督(県卓球連盟)は「床の感覚に慣れることが大事」とサーブなどの基本を中心にしたメニューを提示。選手たちはフォームやステップを確認した後、ベテラン勢と少年勢に分かれて、試合形式の練習で士気を高めた。

 知的少年男子の上野(佐世保特支)は「緊張するけど、他県の強そうな選手を見ていると、わくわくしてきた。あの人たちと戦って、金メダルを取りたい」と本番が待ち遠しい様子だった。

紅白試合形式の練習で士気を高める卓球の選手たち=鯖江市、サンドーム福井

© 株式会社長崎新聞社