地域の個性を生かした観光振興に取り組む商工会議所を表彰する「全国商工会議所きらり輝き観光振興大賞」で、外国人向けのおもてなしの向上事業を続ける佐世保商工会議所(長崎県佐世保市)が全国2位に相当する優秀賞を受賞した。
地域資源の掘り起こしやおもてなしを担う人材育成など、模範となる商工会議所を顕彰するため、日本商工会議所が2008年度に創設した。本年度は最高賞の大賞に合同事業を展開した京都、大津両商工会議所を選定。優秀賞に佐世保と塩釜商工会議所の2カ所、特別賞や奨励賞に八つの商工会議所を選んだ。
佐世保商工会議所は外国人が利用しやすい店舗づくりや情報発信を目的に、2013年度から英語の商品メニューや販促チラシの制作、ステッカーを使ったPRを始めた。本年度は日本での在住経験が浅い外国人に着付けや日本食を体験してもらうモニターツアーを企画。ニーズの把握や体験型プログラムの商品化を目指す事業所を支援している。同会議所によると、訪日観光客の受け入れ態勢を継続的に整えていく取り組みが評価されたという。
13日には2回目のツアーを予定している。佐世保商工会議所は「一つの事業所だけでPRは難しい。町の資源をしっかり理解して売り込みたい」とした。