魚やトカゲ、思い思いに 川崎の工事現場の壁に子どもたちが絵

 「心のバリアフリー」を願って子どもたちが工事現場の壁に絵を描くイベントが13日、川崎市中原区の等々力緑地で始まった。14日までで、改築工事中の硬式野球場のスチール製仮囲いにさまざまな色のペンキを使って魚やトカゲなどを描いている。

 「心理的バリアーが解消されたまち」「誰もが文化芸術に親しんでいるまち」を目指そうと市が推進している運動「かわさきパラムーブメント」の一環。真っ白な壁面には、縦3メートル、横14メートルにわたって、油絵作家の林絵美さんがあらかじめ大きな木や魚、トンボなどを描いていた。子どもたちは、その中に魚などを描いたり、生き物に模様を付けたりして楽しんだ。

 同区内の市立小2年の女子生徒(7)は、カエルに薄いオレンジ色で模様を入れ、「楽しかった。今度来たときに出来上がった絵を見るのが楽しみ」と笑顔を見せた。絵は2020年度に仮囲いが撤去されるまで公開予定。14日も午前10時から、小学生以上を対象に行われる。参加無料、申し込み不要。

工事現場の仮囲いに絵を描く子どもたち=川崎市等々力緑地

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