ウエーバー、リカルドとルノーF1の長期契約を懸念。「もっと競争力のある場にいてほしい」

 元レッドブルF1のドライバーであるマーク・ウエーバーは、ダニエル・リカルドはルノーと長期契約を結んだことで大きなチャンスを掴んでおり、2019年は彼がパフォーマンスを発揮する正念場だと考えている。

 レッドブルよりも現在のパフォーマンスがはるかに劣るチームへ移籍するというリカルドの衝撃的な決断に、多くの人々と同様にウエーバーも驚いている。9度のF1グランプリ優勝経験を持つ彼は、リカルドがレッドブルに残留した方がよかったのではないかと考えている。

「誰もが知っているように彼は間違いなく世界クラスのドライバーだ。彼はトップクラスであり、決勝日における最高のドライバーのひとりであることに疑問の余地はない」とウエーバーはFairfax Mediaに語った。

「これが素晴らしい決断であることを願っている。我々は落ち着いて様子を見なければならないだろう。この移籍については少々騒がれているが、彼にとってためになるはずだ」

「短期的には後退となることを彼は分かっている。来年の彼はレッドブルよりも下位になるだろう。彼はルノーに長く在籍することを見込んでいる。それが懸念すべき点だ」

 2015年のWEC世界耐久選手権のチャンピオンであるウエーバーは、リカルドの移籍が後退となると見る一方で、将来的にはこの移籍が効果をもたらすことを願っている。

「時にはこうしたことをする必要がある。一歩下がって、二歩進むようなことをしなければならない」とウエーバーは語った。

「彼はルノーで何が可能なのかについて現実的になる必要があるし、残された時間で実際に何ができるかを見極めなければならない」

「29歳の彼には多くの時間が残されている。だが我々は皆、彼がこれからの2年間を過ごすところよりも、より競争力のある場にいてほしいと願っているのだ」

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