「川崎純情小町☆」が防衛隊に 詐欺被害防止で任命

 振り込め詐欺の被害防止に向け、川崎市と神奈川県警は15日、同市を拠点に活動するアイドルグループ「川崎純情小町☆」を「特殊詐欺一掃☆川崎防衛隊」に任命した。川崎市役所での任命式で福田紀彦市長と廣瀬豊川崎市警察部長が委嘱状を手渡した。

 純情小町を起用した対策用のリーフレットを1万8千枚用意。不審な電話に出なくて済む機能などを搭載した迷惑電話防止機器の活用などの注意事項を記した。

 振り込め詐欺の被害者の大半は高齢者だが、廣瀬氏は、高齢者だけでなく幅広い世代への周知で、抑止に努める必要性を強調。高齢者が意見に耳を傾けやすい孫の世代も意識した啓発に取り組む狙いを説明した。

 イベントやライブなどでの啓発活動が期待される、メンバーの宮内桃子さんは「振り込め詐欺は悪質で嫌な事件。身近な人に呼び掛けていきたい」と話した。

 川崎市内の特殊詐欺の認知件数は9月末現在で298件(前年同期比56件増)、被害総額は約6億400万円(同1億6700万円増)となっている。

「特殊詐欺一掃☆川崎防衛隊」に任命された川崎純情小町☆のメンバー=川崎市役所

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