国民民主、参院選に俳優の乃木氏擁立へ 「マッサン」出演

 来夏の参院選神奈川選挙区(改選定数4)で、国民民主党が新人で俳優の乃木涼介氏(54)を擁立する方向で調整していることが16日、関係者への取材で分かった。近く党公認候補予定者として承認する見通し。

 神奈川選挙区は自民、公明両党の与党勢力のほか、立憲民主党と共産党がそれぞれ公認を決定。立民は2人目の擁立も視野に入れており、旧民進系による票の奪い合いが激しさを増しそうだ。

 乃木氏は大阪市出身で同志社大卒。NHK連続テレビ小説「マッサン」などに出演していた。昨年10月の衆院選で、希望の党(当時)公認候補として神奈川15区から出馬し、落選した。

 国民県連は参院選での公認候補擁立に向け、所属議員に対し9月末まで自薦・他薦で候補者を募っていた。県連幹部は「国政政党が4人区で立てないのはあり得ない。勝てる候補を立てる」としており、党本部も候補者選びを進めていた。

 神奈川選挙区で公認が決まっているのは、自民・島村大氏、公明・佐々木さやか氏、立民・牧山弘恵氏(いずれも現職)のほか、共産新人の浅賀由香氏。希望の党の現職・松沢成文氏も出馬が濃厚とされる。 

乃木涼介氏

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