エンゼルスが本拠地のリース契約を破棄 移転の可能性も

エンゼルスは日本時間10月17日、アナハイム市との本拠地球場のリース契約を破棄する意向を明らかにした。これによりエンゼルスは2020年以降の新球場建設または本拠地移転を検討する可能性もあるようだ。

エンゼルスによると、2019年シーズンは引き続きエンゼル・スタジアムを本拠地球場とする。しかし、2020年以降の新たなリース契約についてエンゼルスとアナハイム市が合意に至らなければ、アナハイムから別の都市へ本拠地を移転する可能性もあるという。エンゼルス広報のマリー・ガービーによると、エンゼルスは日本時間11月7日に行われる市長選のあとに新市長と面会し、今後の選択肢について議論をする予定となっている。

エンゼルス球団社長のジョン・カルピーノは声明文のなかで「将来のことを考えてみると、我々には現行のリース契約で可能なものを超えるハイクオリティな体験をファンに提供する能力が必要である」とコメント。「ファンのために、そして将来のために、あらゆる選択肢を検討してベストの選択をすることが重要である」と決意を示した。

1966年に開場したエンゼル・スタジアムは、現行の本拠地球場のなかでは1912年開場のフェンウェイ・パーク、1914年開場のリグリー・フィールド、1962年開場のドジャー・スタジアムに次いで4番目に古い球場となっている。エンゼルスが契約破棄をしなければ、現行の契約は2029年まで続く予定だったが、エンゼルスは球団の将来やファンのことを第一に考えて大きな決断をした格好だ。

エンゼルスは近年、南カリフォルニアに新たな球場を建設することを検討しており、アナハイム市との交渉が不調に終われば、本拠地を移転したうえでの新球場建設に踏み切る可能性もありそうだ。トミー・ジョン手術を受けた大谷翔平がメジャーのマウンドに戻ってくる2020年には、エンゼルスの本拠地はエンゼル・スタジアムではない別の球場になっているかもしれない。

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