サザエ密漁の前横須賀市長、略式起訴 漁業法違反の罪

 神奈川県三浦市内の海でサザエを密漁したとして、横須賀区検は17日、漁業法違反(漁業権の侵害)の罪で、前横須賀市長で会社役員吉田雄人氏(42)=横須賀市=を略式起訴した。

 同区検は、同時に書類送検された県海面漁業調整規則違反については、同日付で不起訴処分とした。不起訴の理由は明らかにしていない。

 起訴状によると、吉田氏は7月3日、漁業協同組合の組合員でなく、漁業を営む権利もないのに、三浦市内の海域で、サザエ22個を採った、とされる。

 吉田氏は8月17日、同法違反などの容疑で、三崎署に書類送検された。署によると、吉田氏は容疑を認め、「自分や家族で食べようと思った。採ってはいけないことは知っていた。軽率な行動で反省している」と話した。

 吉田氏は横須賀市議を経て、2009年から市長を2期務め、昨年6月の市長選で落選した。

前横須賀市長の吉田雄人氏=2017年2月

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