「まちゼミ」店主がプロの知識を伝授 長崎県内6地域で1ヶ月にわたり開催

 商店主が講師となって専門知識を無料で伝える「まちゼミ」が17日、長崎県内6地域で一斉に始まった。まちゼミのさらなる認知度の向上を図ろうと、今回初めて各地域が連携して同時に開くことにした。
 開催するのは、2014年10月から年2回まちゼミを開いている新大工町商店街のほか、▽平和町商店街(長崎市)▽中心市街地商店街(諫早市)▽西そのぎ商工会(西彼時津、長与両町)▽志佐商工振興会(松浦市)▽木引田町商店街(平戸市)。約1カ月にわたり計約160講座を開く。
 このうち新大工町商店街では17日に6講座を開講。ケーキ作り教室では、「西洋菓子 樹(いつき)」(長崎市新中川町)の斉宮幸太郎店主(57)が、家庭用にアレンジしたレシピを基に作り方のこつを伝授。「卵は溶いてから生地に加えて」「粉は2回ふるって」などとアドバイスした。
 受講した同市本尾町の会社員、松永美穂さん(53)は「店主の人柄が分かり、また店に足を運びたいと思った」と話した。

店主の斉宮さん(右から2人目)から作り方のこつを教わる参加者=長崎市、西洋菓子 樹

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