県警の警察犬を供養する慰霊祭が17日、横浜市栄区の県警直轄警察犬訓練所で営まれた。久田誠刑事部長ら約30人が出席し、生前の活躍ぶりに思いをはせ、冥福を祈って献花した。
県警によると、1975年に同訓練所内に慰霊碑が建立され、引退を待たずにこの世を去った警察犬30匹が埋葬されている。ドッグフードが供えられた慰霊碑を前に、荻原英人鑑識課長は「君たちが身命を賭して示した意欲、情熱、犠牲の教えを胸に刻み、職務にまい進する」と述べた。
県警では現在、15匹の警察犬が活動。24時間体制で行方不明者の捜索や事件・事故の捜査に当たっている。認知症などに起因する行方不明者の捜索事案が増えており、昨年の出動件数は764件で、前年に比べ154件増加した。