WS進出王手のRソックス 第5戦はプライスが先発 セールは第6戦へ

アストロズとのリーグ優勝決定シリーズ第4戦を制し、3連勝でワールドシリーズ進出に王手をかけたレッドソックス。本来第5戦に先発予定だったクリス・セールは体調不良の影響により第6戦に回り、第5戦には中3日でデービッド・プライスが先発することになった。

リーグ優勝決定シリーズ第1戦に先発したセールは、登板翌日に胃の不調を訴えて入院。症状は軽く、すぐに退院できたものの、登板間の調整が1日遅れたことにより第5戦には先発できないことが確実視されていた。「彼は弱っていたし、体重も落ちていた。彼には追加の調整日が1日ないし2日必要になるだろう。第6戦に先発することになると思うよ」とアレックス・コーラ監督。第2戦に先発登板したプライスは第4戦でブルペン待機となっていたものの、登板機会は巡ってこなかったため、そのまま中3日で第5戦の先発を任されることが決定した。

ポストシーズンを大の苦手としているプライスは、ヤンキースとの地区シリーズ第2戦で先発するも、2本塁打を浴びて2回途中3失点で降板。チームも2対6で敗れた。リーグ優勝決定シリーズ第2戦でも5回途中4失点でマウンドを降りたが、打線が奮起してチームは7対5で勝利。プライスはポストシーズン通算11試合に先発しているが、プライスが先発した試合でチームが勝利したのはこの試合が初めてだった。

「自身がポストシーズンで先発した試合でチームが勝てない」というジンクスをようやく破ったプライス。とはいえ、ポストシーズンでマークした通算2勝はいずれもリリーフ登板で記録したものであり、「ポストシーズン未勝利」という状況は変わっていない。球界を代表する先発左腕がポストシーズンでの先発初勝利を挙げるようなピッチングを見せることができれば、その試合が終わるころにはミニッツメイド・パークのグラウンドにレッドソックスの選手たちによる歓喜の輪が広がっているはずだ。

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