【高校野球】八戸学院光星が盛岡大附を破り5年ぶり東北王者! 仲井監督「よく粘って勝てた」

秋季東北大会で優勝した八戸学院光星ナイン【写真:編集部】

決勝点は後藤の単独スチール(三盗)から生まれ「私もビックリ」

 第71回秋季東北地区高校野球大会の決勝が18日、秋田市のこまちスタジアムで行われ、八戸学院光星が5-3で盛岡大附を破り、5年ぶり5回目の優勝を果たした。

 八戸学院光星は2-2の7回、1死一、二塁から、二塁走者の後藤丈海投手(2年)が三盗を試みると、相手の悪送球の間に生還。さらに2死三塁から内野ゴロ失策の間にもう1点を追加した。

 その裏、1点差に詰め寄られたが、9回に2死二塁から1回に先制2ランを放った3番・武岡龍世内野手が中越えの適時三塁打で5点目を奪いリードを広げた。9回はエース・後藤投手が相手の反撃を振り切り東北王者に輝いた。

 八戸学院光星は、11月9日に開幕する明治神宮野球大会に東北地区代表として出場する。また、1月25日に選考委員会が行われる第91回選抜高校野球大会では、東北地区に一般枠は2あることから、優勝した八戸学院光星と準優勝の盛岡大附の選出が有力となった。

先制2ラン、ダメ押しのタイムリー三塁打を放った武岡龍世主将

 5年ぶりに東北王者に輝いた仲井宗基監督は「実は大会直前に盛岡大附さんと練習試合をやらせていただいて、相手の阿部投手がチェンジアップとスライダーがキレる投手だと感じました。今日は逆にその球を狙おうと思ってきたのですが、想像以上に良い球で中々捉えられなかった。選手たちがよく粘って勝てた試合。選手の力、これに感謝します」とナインたちを称えた。

 決勝点となった後藤の三盗については「7回の三盗は後藤の単独スチールで、私もビックリして、私が何もしない間に点数が入ってくれた感じです。本当に後藤の気持ち、夏の甲子園のベンチを外した悔しさが、今日も投球と走塁に出たと思います。自分たちの力を信じて発揮してくれた。1人1人の力は決して大きくないですが、みんなそれぞれ持ち味を発揮してくれたと思います」と称賛した。

 初回に先制2ラン、9回にはダメ押しとなるタイムリー三塁打を放った武岡龍世主将は「打った瞬間に入ると思いました。9回は投手の後藤が頑張ってくれていたので、それに応える打撃をしようと思って、それが三塁打に繋がったので良かったです。明治神宮大会へ向けて練習する時間が少しあるので、今回出た隙をなくして、胸を張って出れるように頑張りたい。打撃だけでなく、守備でも粘れるのが自分たちのチームの良いところだと思います」と力を込めた。(松倉雄太 / Yuta Matsukura)

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