手作り甲冑隊が「出陣」 道灌が縁で、都内の祭りに参加 伊勢原

 手作りの鎧(よろい)や兜(かぶと)をまとう伊勢原市内の愛好家グループ「伊勢原手作り甲冑(かっちゅう)隊」が21日、東京都荒川区で初開催される伊勢原ゆかりの武将・太田道灌の魅力を伝えるイベント「日暮里道灌まつり」に出演する。メンバーが道灌の一代記を演じる寸劇「五人道灌揃踏(そろいぶみ)」を披露し、功績を伝える。

 甲冑隊の35人が21日午前11時と同午後2時の2回、日暮里駅前イベント広場のステージに出演。武将としての功績や江戸城を築いた道灌の一生を紹介する。隊長の若林紘一さん(78)は「伊勢原で生涯を終えた道灌を知ってもらい、伊勢原にも来てもらえるよう訴えたい。2021年の大河ドラマ誘致に向けてまい進したい」と意気込んでいる。

 荒川区には道灌の出城があったと伝わる台地「道灌山」や道灌像がある。伊勢原市のほか、道灌の出生地とされる埼玉県越生町、太田道真・道灌父子が築造した川越城のある川越市も参加し、特産品の販売や観光パンフレットの配布を行う。子孫が経営する太田酒造(滋賀県草津市)の日本酒や焼酎なども販売する。

 まつりは20、21の両日行われる。午前10時から午後5時まで。荒天中止。入場無料。問い合わせは、荒川区観光振興課電話03(3802)3111(代表)。

「伊勢原観光道灌まつり」の会場を沸かせた「伊勢原手作り甲冑隊」=14日、伊勢原市内

© 株式会社神奈川新聞社