光る稲穂を収穫 横須賀の小学生が農業体験

 横須賀市立武山小学校(同市太田和)の5年生約80人が18日、校内にある水田で、稲刈りをした。自分たちで植え、たわわに実ったもち米を、鎌を使って収穫した。

 田植えや稲刈りは以前から同校で行われており、総合的な学習の時間の一環。

 5年生は6月、兼業農家ら地域住民の指導を受けながら、約170平方メートルの水田に稲を植えた。9月にはスズメについばまれないよう、手作りのかかし8体も置いた。

 立派に育った稲を見た子どもたちは大喜び。根元に鎌を入れ、束にし、天日干しするために稲木に掛けた。参加した男子生徒(11)は「田植えをしたのが大きく育っていてびっくり。みんなで早く食べたい」と待ち切れない様子だった。一部はスズメに食べられたが、講師役の手代木清さん(80)は「いろいろな苦労を乗り越え、作物ができることを知ってもらえたら」と話した。

 収穫量は約60キロになる見込みで、脱穀・精米後、来年1月に餅つきを行う予定。

刈り取った稲を運ぶ子どもたち=横須賀市立武山小学校

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