横浜DeNAは28日、横浜スタジアムでチーム練習再開後初めて紅白戦を行った。約2カ月ぶりの実戦では早速激しい競争が繰り広げられ、ラミレス監督は「いよいよシーズンが始まると思いアドレナリンが上がった。何人かは予想以上の仕上がりだった」と振り返った。
開幕延期のブランクを感じさせなかったのが紅組2番手の上茶谷。3月25日の阪神戦以来のマウンドも「バッター相手に腕をしっかり振って投げられた。ゾーン内で勝負できた」。三回から登板し、無死一塁の場面では宮崎をカットボールで二ゴロ併殺に仕留めた。
昨季7勝し、今季2桁勝利を掲げる2年目右腕は2回を投げて1安打無失点。指揮官から「この状態を続ければ開幕ローテーションに入ってくるだろう」と及第点をもらった。
野手陣も定位置奪取へ猛アピールした。神里らと「1番・中堅」を争う14年目の梶谷は2安打。乙坂も初回2死満塁で走者一掃の二塁打を放ち、オープン戦で打率3割超の勝負強さを発揮した。
一方で、その乙坂に打たれた紅組先発のルーキー坂本は2回5失点。ラミレス監督は「ローテ争いで後退したが、競っている一人であることは間違いない」と、今後も限られた機会でチャンスを与えるつもりだ。
チームは30日も紅白戦を行う予定で、6月2日に始まる練習試合に備える。同監督は「試合を重ねればプレーへの自信を取り戻してベストな方向に持っていけるだろう」と開幕に向けて焦る様子はなかった。