米空母ロナルド・レーガンの甲板にヘリ墜落 複数の負傷者も

 米海軍横須賀基地(神奈川県横須賀市)を拠点とする第7艦隊は19日、フィリピン海上を航行中の原子力空母ロナルド・レーガンの甲板で、MH60ヘリコプター1機が離陸直後に墜落した、と発表した。12人が骨折などのけがを負った。

 在日米海軍司令部によると、ヘリコプターは厚木基地(大和、綾瀬市)に所属。同日午前9時ごろ、空母を離陸した直後、緊急着陸しようとして墜落した。第7艦隊が原因を調べている。一方、空母の運用に影響はなく、艦載機の飛行訓練を再開した。

 R・レーガンは西太平洋地域での定期的な警戒任務のため、8月に横須賀基地を出港した。

 事故を受け、大和、綾瀬の両市長は厚木基地に対し、事故に関する詳細な情報を提供するとともに、原因を究明して再発防止に努めるよう文書で要請。外相と防衛相にも同様の文書を送った。県も防衛省南関東防衛局に口頭で抗議するなどした。

原子力空母ロナルド・レーガン(横須賀市)

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