ハトの“ふん害”に頭を痛めている長崎市北部の住吉・中園商店街振興組合は昨年夏、商店街改装を機にアーケード内部に防護ネットを設置、巣作りを防ぐなど効果を発揮している。だが決め手とはなっておらずいたちごっこが続きそう。
ハトのふん害はアーケードを設置した1984年当時からの懸案課題。もともと近くの住吉神社一帯の森に生息していたらしい。
ハトは平和都市・長崎の象徴でもあるだけに強硬手段に訴えることができず、打つ手なしの状況が続いてきた。各店はカラスの模型や風船を軒先につるすなどハトを寄せ付けないための対策を講じてきたが、店頭にふんをまき散らかしたり、買い物客を“直撃”するなど数々の被害を受けてきた。
そこで昨年7月、商店主らで知恵を出し合ってアーケードの上部に防護ネットを設置、ハトが一休みできる空間を与えないようにした。小さなすき間から入り込む“頭脳派”も一部にはいるものの、ふん害が大幅に減るなど効果が上がっている。
しかし、春先からはツバメの飛来が本格化するとあって、商店主らは気を抜けない日々が続きそう。
(平成10年1月14日付長崎新聞より)
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【平成の長崎】は長崎県内の平成30年間を写真で振り返る特別企画です。
【平成の長崎】防護ネット ハトの“ふん害”に効果 住吉・中園商店街 平成10(1998)年
- Published
- 2018/10/22 00:00 (JST)
- Updated
- 2018/12/11 12:51 (JST)
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