<レスリング>【2018年世界選手権・特集】出場選手の声…第1日

(2018年10月20日、ハンガリー・ブダペスト/聞き手=布施鋼治、樋口郁夫)


 ■男子フリースタイル61kg級・小栁和也(自衛隊=準々決勝でジョージア選手に黒星)「相手は力も強かったし、タックルに入ったあとの処理も全然できなかった。一方で、動きが柔らかかったので、取り切れなかった。2試合目のアゼルバイジャンの選手には去年11月のU-23世界選手権で負けているけど、今回リベンジできた。そこは自分が成長している証かなと。

 自分にとっては初めての世界選手権だったけど、他の国際大会とはお客さんの数も会場の豪華さ(演出)も全然違っていた。結構モチベーションが上がりました。61㎏級の試合はこれが最後。次は57㎏級で闘うつもりです」


 ■男子フリースタイル74kg級・藤波勇飛(山梨学院大=2回戦で敗れ、2年連続のメダル獲得ならず)「悔しい、が一番です。3回脚を取って、すべて(場外の)1点に終わっていた。そこをしっかりテークダウンしていれば6点になっていて、最後、焦ることもなかった。あと、最初のローリングにかかってしまったことが痛かった。ラフプレーのすごい選手で、引っかかれたりして、いらいらした面はあった。

 いろんな闘いの経験ができた。(オリンピック予選となる)来年の世界選手権に向けて、いい経験だった。来年の世界選手権でなくてよかった。(昨年の世界王者や70kg級世界王者で階級を上げた選手が敗れ)74kg級はだれもが紙一重の実力。それを来年へ向けてのモチベーションとしたい。課題は、パワーとタックルの処理です。闘えない階級ではないです」


 ■男子フリースタイル86㎏級・白井勝太(日大大学院=日本チームの最初の試合でスイス選手に黒星) 「コンディション的には良かったんですけど、懐に入れなかった。自分が情けないというか、固かったです。相手の方が強かった」


 ■男子フリースタイル125㎏級・山本泰輝(拓大=初戦でインド選手に敗れる)「インドの選手は去年のアジア選手権で負けている。2度目の対戦なので勝ちたかったけど、攻めることができなかった。相手の組み手につき合ってしまったような試合になってしまった。(場外ポイントを3回もとられたのは)場外の1点の方が倒されるよりいいかなと思ったので。いろいろな技を海外の選手は仕掛けてくるので、対応できるようにならないとまずい。反省しかない大会でした」

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