母校の校歌を熱唱 県立高26校の同窓会メンバー集う

 県立高校の卒業生と在校生が母校の校歌や応援歌を披露し合う「第13回青春かながわ校歌祭」が21日、横浜市西区の県立青少年センターホールで開かれた。創立100年を超える伝統校など26校の同窓会メンバーが参加し、長い歴史と独自の校風が感じ取れる校歌の魅力を楽しんだ。

 校歌祭は卒業生と在校生の交流などを目的に、かながわ校歌振興会が2006年から毎年開催。湘南や横浜翠嵐、希望ケ丘、厚木、横須賀、小田原など伝統校のほか、高校再編で統合された港南台など計26校の同窓会が参加した。

 各メンバーは在校生ら10代から80代までの男女。校歌では珍しい混声4部の合唱曲もあり、週末に母校の音楽室などに集まって練習を重ね、この日の本番に臨んだという。

 舞台では、校名が入ったそろいのTシャツを着て登場したり、現役の応援団と一緒に鉢巻き姿で拳を振り上げて熱唱したり、各同窓会が趣向を凝らした。持ち時間の7分間の演奏を終えると、会場から盛んに拍手が送られた。

 実行委員長を務めた商工高同窓会の小原進会長は「校歌は聴くと懐かしい友人や情景がすぐに浮かんでくる強い魔力を持っている。皆さんも一緒に口ずさんで青春時代を思い出してほしい」とあいさつした。

 今回、校歌祭に初めて参加した柏陽高同窓会の田中均会長は「昨年、創立50周年を迎えた同校の記念事業の一環で会員に呼び掛けた。約1年前に練習を始め、メンバーが58人に増えるなど会員同士の絆も強まった」と喜んでいた。

県内26高校の同窓会が参加したかながわ校歌祭 =横浜市西区

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