ソーシアの後を受けるエンゼルスの新監督はオースマスに決定

長期政権を築いたマイク・ソーシアが退任したエンゼルスは、19年ぶりとなる新監督探しを完了。タイガースで4シーズンにわたって指揮を執り、今季はエンゼルスでビリー・エプラーGMの特別補佐を務めていたブラッド・オースマスが新監督に就任することが発表された。

エンゼルスはソーシアが2000年から今季まで19シーズンにわたって監督を務め、1650勝1428敗、ワールドシリーズ制覇1回という成績をマーク。10年契約が満了を迎え、今世紀に入って初めてソーシア以外の人物がエンゼルスの監督を務めることが確定していたが、オースマスが3年契約でその座に迎え入れられた。他にはオースマスとともにGM特別補佐を務めるエリック・シャベス、アストロズ・ベンチコーチのジョー・エスパーダ、カブス・ベンチコーチのブランドン・ハイド、レイズ・フィールドコーディネーターのロッコ・バルデッリ、かつての名遊撃手であるオマー・ビスケルらが候補となっていた。

エプラーは「数週間にわたって我々の組織は非常に素質があり、印象的な監督候補者たちとの面接を行ってきました。このプロセスに候補者たちが割いてくれた時間と労力に感謝しています」とのコメントを発表。さらに「最終的にはブラッド(・オースマス)のコミュニケーション能力やリーダーシップのバランス、進歩している戦力に対する理解などが決め手となりました。彼の知識や考え方が我々の選手やスタッフとスムーズに融合し、我々の組織を目標へ近付けてくれることを信じています」とオースマスを新監督に選出した理由を説明した。

オースマスはパドレス、タイガース、アストロズ、ドジャースで計18シーズンにわたってプレイし、ゴールドグラブ賞を3度受賞した名捕手。2014年からはタイガースで監督を務め、就任1年目に90勝72敗で地区優勝を果たすなど、4年間で314勝332敗をマークした。第17代エンゼルス監督となるオースマスには二刀流・大谷翔平の起用法を含め、チームをさらなる高みへと導く柔軟な采配が期待される。

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