今年のワールドシリーズは102年ぶりの再戦 歴代最長記録

今年のワールドシリーズはレッドソックス対ドジャースという伝統球団同士の対戦となったが、両球団がワールドシリーズで対戦するのはドジャースが「ブルックリン・ロビンス」と名乗っていた1916年以来102年ぶりのことである。ワールドシリーズにおける「再戦」の間隔としては歴代最長記録を更新した。

1903年にスタートしたワールドシリーズは、この年以降1904年を除いて毎年開催され、今回が114回目。レッドソックスは13回目、ドジャースは20回目の出場となり、レッドソックスは2013年以来5年ぶり、ドジャースは1988年以来30年ぶりの世界一を目指す。しかし、両球団とも豊富なワールドシリーズ出場経験を誇るわりに直接対決の機会はめったになく、これまでワールドシリーズで両球団が激突したのは1916年の一度だけ(4勝1敗でレッドソックスが世界一に)。ドジャースとしては昨年あと一歩届かず逃した世界一へ再チャレンジするとともに、102年越しのリベンジをかけた戦いとなるのである。

これまでの最長記録はアスレチックス対ジャイアンツによる76年だった。1905年、1911年、1913年とワールドシリーズ誕生当初は頻繁に顔を合わせていた両球団だが、次の対戦は1989年。実に76年ぶりの対戦となった。この1989年のワールドシリーズはベイエリアを襲った大地震により10日間にわたって中断したが、黄金期を迎えていたアスレチックスがジャイアンツをスイープ。エース右腕のデーブ・スチュワートがMVPに選出された。

これに次ぐのがヤンキース対フィリーズの59年。1950年以来59年ぶりの対戦となった2009年のワールドシリーズでは、ヤンキースとの契約最終年を迎えた松井秀喜が猛打を見せ、日本人選手としては初となるワールドシリーズMVPに輝いた。なお、これ以降はインディアンス対ブレーブスの47年(1948年→1995年)、タイガース対カージナルスの38年(1968年→2006年)、ヤンキース対ブレーブスの38年(1958年→1996年)と続いている。

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