【平成の長崎】ハイビジョンテレビ 平成10(1998)年

 日本が初出場するサッカーのワールドカップフランス大会開幕を6月に控え、長崎市内の電器店には、高画質の「ハイビジョンテレビ」を買い求める客が増えている。
 ある電器店では、月平均7、8台しか売れないハイビジョンが5月に入ってすでに20台以上売れ、問い合わせも増加。店内に特別コーナーを設け、開幕までに50台の販売目標を立てている。
 普通のテレビの2倍近い値がするハイビジョン。景気低迷が続くだけに、このワールドカップ効果を明るい材料にと、販売競争もサッカーに劣らず、過熱ぎみだ。
(平成10年5月25日付長崎新聞より)
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【平成の長崎】は長崎県内の平成30年間を写真で振り返る特別企画です。

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