圧倒的な攻撃力で相手をねじ伏せることこそリヴァプールの強さだったはずだが、今季のチームは少し違う。今のリヴァプールが安定して勝ち星を重ねているのは、守備が強固だからだ。
モハメド・サラー、ロベルト・フィルミーノ、サディオ・マネの3枚が揃うリヴァプールの前線は確かに脅威だが、リーグタイトルを目指すには守備の安定感が不可欠だ。今のリヴァプールにはその安定感があり、英『Liverpool Echo』も悲願のプレミア制覇へ期待を膨らませているのだ。
何よりの驚きは、今季開幕からリヴァプールはリーグ戦で3失点しか喫していないことだ。これは首位マンチェスター・シティと同じ数字で、クリーンシートの数はすでに6試合を数える。昨季まで守備が不安定だったチームとは思えないスタートだ。
同メディアによれば、リーグ戦開幕9試合で失点が3点以下だったのはリヴァプールにとってクラブ史上初のことだという。爆発的な攻撃力が最大の武器かと思いきや、今のチームは守備の堅さが強みなのだ。
大きいのはフィルジル・ファン・ダイク、アリソン・ベッカーの加入だ。若手のジョー・ゴメスの成長も大きいが、ファン・ダイクが最終ラインを上手く束ねている。また世界トップクラスのGKであるアリソンが加わったことで、GKのイージーミスは限りなく減っている。
これを続けることができれば、リヴァプールにとって悲願のプレミア制覇も見えてくるはずだ。サラー、マネ、フィルミーノの大爆発に賭けていた昨季とは違い、今季のリヴァプールは1点奪えば勝てるチームに変わってきている。