第2次総合計画へ向け「未来会議」 長崎県松浦市

 長崎県松浦市は22日夜、松浦市の将来像やまちづくりの方向性について市民が意見を交わすワークショップ「松浦未来会議」を、同市今福町の松浦市東部交流センターで開催。約100人の参加者は現在の松浦の良い点、悪い点について話し合い、必要な施策を考えた。

 会議は、松浦市の第2次総合計画策定に向けた取り組みの一環。市民の思いを新計画に反映させ、まちづくりの当事者としての意識を高めてもらう狙いがある。

 松浦市は、1市2町合併翌年の2007年第1次総合計画を策定したが、2016年度末に期間終了。友田吉泰市長の発案で第2次計画の策定が決まった。

 初回のテーマは「これまでの10年を振り返る」。松浦市側が第1次計画で取り組んできた事業などを説明した後、参加者は4~7人の班に分かれ、これまでの施策の良かった点、物足りなかった点を話し合った。

 参加者からは、西九州道の延伸や食の魅力発信、松浦市による長崎県立松浦高の支援策などが好評な一方、企業誘致が製造業中心であることや若者流出への対応が不十分であることに不満の声が上がった。

 会議は全4回。初回に出された意見を基に「これからの10年を考える上で大切な視点を考える」をテーマに第2回会議を11月19日に開く予定。

松浦市が進めてきた施策について良かった点などを話し合うワークショップ参加者=同市東部交流センター

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