光メタルセンター、梱包材の製造・販売開始 チタン一貫製造の最適化で工期短縮

 新日鉄住金系でチタンコイルセンターの光メタルセンター(本社・山口県光市浅江、社長・阿部光範氏)は日鉄住金テックスエンジ100%子会社の太光工業(本社・山口県光市中島田)と資産譲渡契約を結び、10月1日付で梱包材量の製造・販売などの事業を開始した。同社は3工場体制となり、チタン精整から梱包資材作成販売まで手掛けることで、チタン一貫製造の最適化を図り、工期短縮を狙う。

 同社はチタンなど高級金属を主体とする受託加工型コイルセンター。新日鉄住金が2014年8月に光メタルセンターを設立し、同年10月に前身に当たる旧中國工業から土地・建物、設備、従業員の譲渡を受けた。ステンレス箔精整、金属加工品製造を行うターレットパンチプレスなどを有する本社工場とチタン薄板精整の周防工場を保有。チタン、ステンレス、表面処理鋼板など高級金属板の加工を得意とする。主要設備はスリッター5基、レベラー2基、シャー1基、ターレットパンチプレス1基、ベンダー2基、溶接機など。新日鉄住金をはじめとした各メーカーの受託加工以外に、近年はステンレス箔、チタンを利用したオリジナル商品開発にも注力している。

 同社では、今回の事業譲渡を受けて付加価値を高めるとともに、新日鉄住金、日鉄ケミカル&マテリアルをはじめとした顧客ニーズに、いっそうの高品質化と納期対応で応える。旧太光工業本社兼島田工場は光メタルセンター島田工場とし、従来の従業員全員と製造体制強化のための新規雇用15人により、全従業員数は75人となった。

© 株式会社鉄鋼新聞社