笛吹くとタクシー参上 三和交通が来年から新サービス

 神奈川、東京、埼玉でタクシー事業を展開する三和交通(横浜市港北区)がタクシーを呼べる笛「タクシーホイッスル」を開発し、話題になっている。クラウドファンディングで支援を呼び掛けたところ、開始5日間で目標金額の50万円を達成。2019年2月ごろ、ECサイトでの一般販売開始を予定しているという(金額は未定)。

 近距離無線通信「Bluetooth(ブルートゥース)」でタクシーホイッスルとスマホを接続して使用。笛を吹くかボタンを長押しすると、ユーザーのスマホの衛星利用測位システム(GPS)を通して位置情報を把握し、15分以内で到着できるタクシーを配車する仕組みだ。

 同社の担当者は「江戸時代の人々は移動手段の駕籠(かご)を、笛を吹いて呼んでいた。そんな風習を現代の技術で再現したかった」とコンセプトについて説明。タクシーを呼ぶ専用アプリを先行して開発していたが、「お年寄りなど、アプリを使いこなせない方にもシンプルな動作でタクシーを呼べる“魔法の笛”を届けたかった」と話している。

 利用可能エリアは横浜市、東京の23区以外、埼玉県のそれぞれ一部の地域。

タクシーホイッスル(クラウドファンディング限定デザイン、同社提供)

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