2月に開幕した今季のアイルランド1部リーグは、残すところあと1試合。古豪ボヘミアンFCは5位または6位でのフィニッシュが確定している。
そのボヘミアンが23日、早くも来季のアウェイユニフォームを発表したが、何とシャツには伝説的レゲエ・アーティストであるボブ・マーリーのグラフィックが!
この驚きのデザインは早くもユニフォームファンのみならず、レゲエファンの間でも話題となっている。
Bohemian 2019 O'Neills Away
来季の開幕までまだ4か月ほどあるが、早くもリリースされた2019新アウェイキット。サプライヤーは今季(2018シーズン)までHummelだったが、来季は13年ぶりにO'Neills(アイルランドのスポーツブランド)のキットを着用する。
1918年創業のO'Neillsは、ダブリンに本拠を構えるメーカー。背面の“Dublin's Originals”には「老舗の意地」のようなものを感じる。
ボヘミアンは今年でクラブ創立128年を迎えた古豪。エンブレムのデザインは街(ダブリン)の紋章がベースとなっている。そのエンブレムを載せるように、左側にはレゲエを象徴するレッド/イエロー/グリーンのラスタカラーのストライプを走らせる。
しかし、なぜアイルランドの古豪クラブのユニフォームにボブ・マーリーが登場したのだろうか?
ボブ・マーリーは、1970年代から80年代にかけて人気を誇ったジャマイカ人レゲエ・アーティスト。世界中をツアーし、ここ日本でもライブを行ったことがある。
実はボヘミアンのホームスタジアム『ダリーマウント・パーク』は、過去多くのミュージシャンにライブ会場として使われ、ボブ・マーリーも「ボブ・マーリー&ザ・ウェイラーズ」時代の1980年7月にステージに立っている。
シャツの内側には、画像では見にくいが“Dalymount Park Sport Music & Culture Since 1980”とレタリング。
つまりこのキットでは、ホームスタジアムがアイルランドの音楽シーンに大きく貢献してきた歴史を表現し、その象徴としてボブ・マーリーが描かれたというわけだ。
おそらくボブ・マーリーのファンも欲しくなるこのユニフォームは、現在クラブの公式オンラインショップで予約受付中。ただしアイルランド国外からの注文に関しては、事前にクラブへの問い合わせが必要のようだ。