全国のサバ料理を味わおう 松浦「鯖サミット」

 庶民に親しまれ、美容や健康にも良いとされる青魚サバを使った各地の郷土料理、加工品が集まるイベント「鯖(さば)サミット2018」が27、28日、長崎県松浦市中心部で開かれる。九州での開催は初。全国の産地から31ブースが出店し、趣向を凝らしたサバ料理を並べる。サミットを運営する全日本さば連合会は「全国津々浦々のサバ文化をぜひ味わってほしい」としている。

 同連合会はサバ好きの人でつくる任意団体で、サバ料理を味わうイベントなどを首都圏で開いている。サミットは全国の産地を応援する企画として2014年に始まり、今回で5回目。同連合会によると、毎年2~3万人が来場している。

 サミットの特徴は、普段は食べる機会が少ない遠方のサバ料理を味わえ、加工品などを土産として購入できること。青森から鹿児島まで16県23地域が参加。酢飯を上下からサバで挟んだサバずし「金棒すし さば包み」(岡山)や、サバずしをサバのだし汁に入れて味わう「至福の鯖だし茶漬け」(大阪)、青森県八戸市のブランドサバを使った「八戸前沖さば串焼」などが出品される。長崎県からは「長崎ハーブ鯖」「旬(とき)さば」などがブースを構える。

 松浦市の秋を彩る一大イベント「松浦水軍まつり」との同日開催。福岡や熊本の都市部発着の日帰りツアーなども組まれており、同連合会は2日間で4~5万人の人出を見込む。小林崇亮(たかあき)会長は「初の九州開催。県内外から多くの人に訪れていただき、全国のサバを堪能してほしい」と話す。

 鯖サミットと水軍祭りは松浦市役所周辺の特設会場で、午前10時~午後5時(28日は午前9時半~)。臨時駐車場を同市調川町の調川港に設け、無料シャトルバスを運行する。問い合わせは実行委(電0956・72・1111)。

「松浦水軍まつり」と同日程で開かれる「鯖サミット2018」のポスター

© 株式会社長崎新聞社