子連れでも議会傍聴を 神奈川県議会が託児サービス

子連れでも議会傍聴を 神奈川県議会が託児サービス

 赤ちゃんと一緒でも安心して傍聴を−。県議会は30日、本会議の傍聴時に乳幼児を預かる託児サービスをスタートさせる。開かれた議会を目指し、子育て世代も傍聴できるよう配慮した。利用は無料だが、事前に申し込みが必要。

 県議会局によると、従来から子連れの傍聴は可能だったが、子どもが泣いたり騒いだりするケースもあるため、傍聴者がより落ち着いて審議に耳を傾けられるよう託児サービスの導入を決めた。東京都や秋田県などの議会も同様の取り組みをしているものの、全国的には少数という。

 傍聴者からの利用申し込みに応じて庁舎内の会議室に託児スペース=写真=を設け、保育サービス事業者などの派遣スタッフが預かる。土井隆典議長(川崎市多摩区)は「子育て中だからといって遠慮せず、ぜひ議論を聞きに来てほしい」と呼び掛けている。

 定員は5人程度で、対象は小学校就学前までの乳幼児。原則として、傍聴日の7日前までに申し込む。申し込み・問い合わせは、議会局政策調査課電話045(210)7564。

 

© 株式会社神奈川新聞社