リバーHD、市原で高校生とリサイクル問題考える「スタディツアー」

 鉄スクラップを主力とする総合リサイクル業、リバーホールディングス(社長・松岡直人氏)は9日、業界初の取り組みとして、高校生と産業廃棄物問題を通して地球環境を考える「リサイクル現場スタディツアー」をフェニックスメタルの市原事業所(千葉県市原市)で開催した。同ツアーは社会問題の現場スタディツアーを手がける旅行会社、リディラバ(本社・東京都文京区)と連携して実施したもの。

 リディラバは「社会の無関心を打破する」という理念を掲げ、社会問題の現場でスタディツアーを実施している。リバーHDは同社の思いに賛同し、高校生が産業廃棄物について考える機会をつくる目的でツアー開催に協力。第1回目となる今回は、10月9日に広島県立吉田高校の2年生が修学旅行の一環として参加した。

 雑品スクラップを巡っては2017年に中国で輸入制限が始まり、輸出国である日本は雑品スクラップの国内循環システム構築が急務となっている。最近では廃プラスチックによる海洋汚染も世界的な問題として浮上し、廃棄物処理についての関心が高まっている。こうした背景から廃棄物処理の問題を考えるツアーが開催された。

 当日はリバーHDが廃棄物に関連する社会問題を説明した後、ビデオで工場の概要を説明。工場見学や質疑応答が行われた。

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