ヘリ墜落受け基地前で抗議 県央の市民団体

 米海軍ヘリコプターMH60がフィリピン海上を航行中の米原子力空母ロナルド・レーガンの甲板に墜落した事故を受け、県央地域の住民らでつくる反基地4団体のメンバー約30人が25日、米海軍厚木基地(大和、綾瀬市)前で抗議活動を行った。

 4団体は早急な原因究明や再発防止策、安全な飛行管理の徹底などを同基地のロイド・マック基地司令官宛に文書で要請した。

 参加した第5次厚木基地爆音訴訟原告団の大波修二団長は「(厚木基地を使う機体は)いつ墜落するか分からない状態にあるのではないか」と懸念。厚木基地爆音防止期成同盟の石郷岡忠男委員長は「何が原因かを精査し、安全な空が返ってくることを願う」などと訴えた。

 事故は19日午前9時ごろ、第5空母航空団所属の同ヘリが空母を離陸した直後、緊急着陸しようとして墜落。12人が骨折などのけがを負った。

早急な原因究明などを要請した県央地域の住民ら=厚木基地前

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